行く当てなどない足が向かうのは いつだってこの 開けづらいバーひとつだけ いくら泣いたって仕方がないって 夕闇に紛れていく黒い影 あの日を何度も思い描いたって 水彩画のようにぼやけているの 鏡に映した凛々しい立ち姿見たら "頼らなくても生きてゆけるわ" でもずっと 手をずっと 離さないように 強く握っていてほしかった "行かないで" それだけさえ言えたならば バカだよなあ 空いてるウィスキーグラス 理由なんてないよ そうその通りだった 全ては誰のせいでもない そんなもんさ 色褪せた看板 知らない店たち この街も変わってきたように マッカランの香りで 思い出したくなるときは だいたいいつも金曜の夜で ほんとに後悔なんて していないって言葉 強がりだって知ってはいるけど 間違って欲しがった あなたの心 濃くなった記憶に足をとられてく 薄まっていくように 氷を少しずつ溶かしたい ロックのウィスキーグラス 間違って欲しがった あなたの心 濃くなった記憶に足をとられてく 薄まっていくように 氷を少しずつ溶かしたい ロックのウィスキーグラス