ある西の丘のお城にはずっと 独りきりで暮らしている女が 居ました 都に伝わる噂ではどうやら 手に負えないほどの とても悪い魔女らしい 醜い老婆 はたまた蜘蛛の魔物か 毒を操って 満月の夜に子供を攫うんだって いやいや そんな 確かに多少怪しい魔法の力もある だからこそ引き篭もってんだ 怖いでしょ? 魔力はある だがしかし 心は激弱 きもいとか言われたらもう立ち 直れないぜ 何百年も生きてる でも見た目は若いもの 老婆説は正直 効いてきてるよ 言いたい放題やんけ 死んでまうわ こんなの 確かに多少危ない魔法の力もある 誰も私も傷つけたくないよ 孤独なままでいいの だからほっといて ただ一つだけ 勝手なこと言い過ぎないで しわしわじゃないけど 絶世の美女でもない そこはファンタジー ハードルはそこそこに