誰もいないこの部屋 貴方の面影追いかけて 手を伸ばし空を切るだけ とうにこの場所にいないことなど 知ってるのに 葉桜の咲く季節、二人見た夢跡 青い空へ鳥は飛び去ってしまう 遠く 透明な境界 夢現の狭間を 引き離されていく もう二度とこの声は届かない 満ちた月の昇る夜更けに 剥がれる嘘ごと落ちていく 何もかも攫われていく だけど私には見てることしか 出来なかった ぜんぶ押しつけ逃げ出したの 貴方の優しさ理解りもしなくて 永遠の楽園で穏やかな眠りを 哀しいことはきっと何処にもないよ どうか、どうか 透明な境界 夢現の狭間を 引き離されていく もう二度とその手には触れられない また夜が明けていく 天使はもういない 白い陽に染まるこの世界と貴方に さよならを