冷え切った 部屋に転がる世界で 君は眠たそうな目 擦りながら地図を描いた 割れそうな 今に突き刺す未来で それは見つかりそうだね 声に出して嘘になった もう鍵だって掛からない 裸足になんて戻れない ふわり通り過ぎていこう たとえ夢想になったって 消えそうな 足でさまよう世界を まだ愛していたんだね 過ぎた日々に種を蒔いて 意味なんて 無意味だって 歌う君の水槽を ただ満たしていたいだけ 陽が落ちるのをここで待った もう声なんて枯らせない 誰の目にだって映らない ふわり通り過ぎていこう 日暮れまで 燃えそうな空を泳いだ 錆びついた風 抱いたまま 織り成す空気の 果てに咲く花のように 絡まった紐を解いて 飛び込んだ夕闇の中 織り成す空気の 果てに咲く花のように 君はなる