間違って鳴き出したアラームの音で 飛び起きる 最悪の目覚め でも今日はまだ寝れるから夢の中の 君をもう一度追いかけるよ 耳障りな奈良コープの音楽が 二人の時間の幕を閉じた 少しのイライラを枕に置き 仕方なくカーテンを開いた 人々がコーヒーブレイクの時に 僕はコーンフレークを食べている 優越感と罪悪感を抱いて 予定はないけど着替えようか 生ぬるい風を自転車で切って 今日はちょっと遠くまで行こうかな 携帯の電源はオフにして 月曜日の街へ出かけよう 「あぁもう、 自転車は本当に危険だわ。」 眉間にしわを寄せたババアがぼやく 子供の頃よく行ってた 駄菓子屋のおばあちゃんは いつも優しく笑っていたっけな そういえば最近地元に帰ってないな 無性にあいつらに会いたくなったよ 近いうち帰ろうか 親のタバコを皆で持ち寄って 朝までむせながら語った 公園へ行けば背伸びした あの頃の僕に会えるかな? 石ころを蹴って一人で歩く 俯き加減の少年に 「大丈夫、お前は愛されてる。 おかんは大事にしろよ。」 なんて大層なこと言えるような 立派な大人じゃないけど ゆっくり僕ができることに 誇りを持って明日も生きてくよ 生きてくよ 生きてくよ
