波打ち際干からびた貝を 君は丁寧に拾い集めたんだ 空は赤かった フランス映画を見ている様な 気分で君と手を繋いだんだ 空は赤かった 君が朝に焼いたトーストに塗るのは ジャムかバターかまで 気になるような そんな日々を暮らしているよ ねぇ、いつか焼かせてね 崩れ落ちる惰城でまだ夢を 見ていたい 「月曜日までは、」って僕は囁いた 祈ってる、家電の隙間にも ずっと隣にいようね 夕暮れ過ぎて僕らは汚れていくね 傷を美しく歌わないとやり 切れないね 君の前髪を少し掻き上げて 額にキスをしてこう言うの 「それじゃ、また明日ね」 部屋の窓際綻びたカーテンを 君は開けて朝を集めたんだ 空は赤かった 公園でパンを分ける様な 気分で君を抱きしめいたいんだ 空は赤かったんだ