雨上がりの匂いが 僕の鼻先をくすぐる 少し背伸びをした 君の髪に咲く淡いブルースター パジャマ姿も 宇宙最強のドレスだって 味気ない平凡な日々を覆した君と 甘酸っぱいフルコースを 世界が輝いた 瞬きも忘れるほど 華やぐその瞳に映る季節が 変わっても 木漏れ日に吹く風が 唇伝う約束が 揺らめくヴェールの向こう 照らし出すように染め上げてゆく 訳もないこの憂鬱や まるで埋まらない孤独は 揃えたナイフとフォークで 分け合いほらキャンドルを揺らそう 些細な喧嘩なら 最終手段のキスでオーライ 何気ないそんな温度が 愛しいこの夜の エンディングには花束を 隣で笑う声 それだけが僕の全て 重たく立ちはだかる壁が 僕らを拒んでも 灯火に祈るように 結ぶ指に願うように 時には背中あわせ 隠した弱さを愛し合いながら 時計の針が 鼓動が 止まる日が来ても 僕らは覚えている 消えない魔法を 瞼の裏側を 彩るように焼きついた 仕草や 似てきた笑い方を 抱きしめている 世界の始まりに 添えられた鐘の音が ふたりで選んだ足跡の続きを 描くから 木漏れ日に吹く風が 唇伝う約束が 揺らめくヴェールの向こう 照らし出すように染め上げてゆく