伝えたいこともないけれど 爛れてる 焼け跡で 詩いたい 届かないけれど 深緑 ひとりきり 飛んでったってバレやしないぜ 死んじゃったってかまわないぜ イカれて川辺で夏と遁世 このまま 夢のまま 疲れて遠くまで歩けなくて 境川 見つめたら 手向けたい 空の先の向こう 赤い波 花の群れ 話したい 透けて溶けた跡 清らかに 安らかに 泣いちゃったって どうしようもなくて 死んじゃいたいぜ このまますぐに 揺蕩う 解ける 君の声も聴こえなくなって イカれて川辺で夏と遁世 このまま 夢のまま 疲れて遠くまで歩けなくて 境川 零れて 滲んで イカれてない君が死ぬ ひとりで さよなら 心から 触れられない日々で落ち合おうぜ 境川 道すがら