はじまりのうた

歌詞

はじまりのうた また夢の中で歌ってるよ 君まで届くかな 届くといいな 空に散らかる星のように 記憶は形を成して君を描く 頭の天辺から指先まで今の僕を 作ってる 「なにも知らないのね」って君は 僕をあやすように優しく微笑む その笑顔が見たくて僕はまた照れ 笑いで誤魔化した それでもいつかは そんなことばかり 考えてしまう僕には 「それでもいいの」 と手を握ってくれた君の温もりが 寂しかった 最初から間違っていたんだ きみも僕の夢を見てた それに気付けなかった 握り返せたらよかったのにな 夢を見せるために夢を捨てて歩き 出してはまたそれに躓いて 僕が描いた僕は 多分もうそこにはいなくなってた 君にさえどうにか触れられればいい 大きくなり過ぎた掌 零れた欠片を拾って僕に差し出す 君の目を見られない僕だ さよならしたくなかったから 僕は僕を殺そうとした 全て失う最後まで それが正しいんだと信じたかった ガランとした六畳間 それ以上に空っぽな心 今更あの日の僕を救いたいだなんて 勝手だよな 君が望んだ正解は 僕が選んだ答えじゃない 今の僕が生きようとする世界だ 光を透かした手に 強く宿る温もりから 君がいたことを知る あぁ そうだ いつもいつまでも 僕は僕をあなたと生きている はじまりの唄を歌っている 照れくさい夢の途中 君まで届くかな 届くといいな 届いた時には 笑ってくれるかな