滲んだ空から月が落ちて 水面は等しく円を描いて止まる ここには僕らの居場所はないから 世界の終わりでまた会う約束しよう プリズムで返る眩しさすら 愛おしかった 宇宙で初めて見た光 それだけで僕らは今日も息をした 何もないこの惑星に意味が咲いた これから僕が君に送るライトが 届きますように 何百年後に迎えてよ この街に溢れかえる光の中で 君のを見つけたら 息を吸って 「おかえり」って言うよ 約束の場所はどこにしよう? 君と初めに会った公園にしよう 正しく在るもの 僕にはないから 君の思い出は僕にも残しておいてよ 確かに僕らは今日も息をした 確かめる術も名前も持ってないけど これから僕らの歩んでいく勇気が 適いますように 何度だって意味を与えてよ この街に蔓延る悲しみの中で ねえ 歌い続けて 君であることは握ったまま ここから抜け出して 落ちていく月を君と見に行きたい 今もプリズムで返している 僕が初めて見た光が これから君が歩いていく世界を 照らしますように 何千年が経ったいつか この街に噎せかえる光の中で ただ一つだけを握りしめて 「ただいま」って言うね