下手くそに抱きしめて カーラジオの恋に憧れた 炭酸のような痛みを残して 「それじゃあね。」 日常が帰ってくる 会いたい、足りないと思うことが 今の私にとって自然な考えそのもの よくある言葉で恋しさだけを綴る朝 君のあくびをうつして 寝ぼけた声で挨拶して そしたら退屈な春は霞んで 甘さだけが 私の日々に漂うはずなのに 下手くそな口笛で カーラジオの恋が薄れたら 雨の中を走る君の惑星が 一層煌きを放つ 抱きしめて欲しい気分は 振り返らずに歩いて捨てた 爛々としたあの日に似た夢を 飛び越えて 日常が帰ってくる 都合の良い脳内じゃ 愛は冷めないけれど 変えらんないでしょ 本物には 敵わないな、泣きたくなる 下手くそなくちづけで カーラジオの声が歪んだら… 現実はうまくいかない 湿度の高い部屋で考えていないで 抱きしめて欲しい気分を 電波に乗せて届けよう、君の星まで 燦々とした夏に追いつく頃には 君の中にいたいよ 日常が少し変わる