何もかもすべて欲しがっては ひとつ残らず放り出して 端から端へ行ったり来たり ふりこのように揺れる 外は朝から雨が降り続き 私は時間を持て余し ぼんやり窓のしずくながめている 欲しい やっぱり いらない 燃え盛る向かい側で しらけた顔して見てる ばらばらにならぬように しっかり結んで 狂おしいほどの情熱と 抜け殻のようなむなしさの その間をいつも行ったり来たり ふりこのように揺れる 去ってゆくガラス越しの笑顔 見えなくなるまで手を振って にぎわう街歩く 帰り道 欲しい やっぱり いらない あたたかい日差しのなか 砂を噛んでいる こなごなにならぬように やさしく包んで 何もかもすべて欲しがっては ひとつ残らず放り出して 端から端へ行ったり来たり ふりこのように揺れる