誰だ そこにいるのは トカゲでも 犬でも 猿でもない どうしてそこにいるのか 聞かせてよ 距離は置いておくから 三叉路で感じてた気配 すんなりと信じてた私 なんとなく なんとなく わかる 感覚が正直に笑う 今は見えないけど そこにいるのだろう どうか見守ってて 次の約束まで まんまるな満月が 今日は なんでだろう なんでだろう 眩しい 劈いて 踏んづけて わかる こんなにも完全な未完 みかんを食べながら ふと考えてみる なぜ何も無いのか なぜ何かが有るか やんわりと はんなりと まわる とんでもない 残酷な浮世 三千も 大千も 知らぬ こんなにも完全な未完 なんでもない なんでもない 夜が なんでだろう なんでだろう 長い なんとなく なんとなく 食べる こんなにも まんまるな みかん