ふたつ並ぶのは私、私。 迂闊笑うのは名無し、名無し。 爛れた答え含んでも 確かな歯応えするわけもなく 大義をただ並べたいのに 今日も暮れなずんでゆく 鳴り始める風の訪れにもう一度 誰かと恋をした淡い季節、胸が痛い 会いたい、 願うのはきっとこの春の所為 ああもう、朝だよ 息をしていく ふたつ並ぶのは私、私。 二人笑うのは昔話 美化されただけでは 到底説明できないほどの 記憶に焦がれて面目無いな 誰かと恋をした淡い季節、胸が痛い 会いたい、 願うのはきっとこの春の所為 ああもう朝だよ(またね) きっと忘れてく(今も) 桜、咲いて、散る度に、 わたしのあなたが薄くなって 気付けば、 泣いていました 泣いていました 泣いていました 泣いていました 或る季節のこと