真っさらで何もない紙に インクを降らせた夜だった… 薄暗い部屋にひとり 腰を丸くして座っている 瞬きは余りしない様に 瞳を閉じると涙が出るから あぁ なぜか苦しくなるの 応えのないモノに 応えを探す 真夜中過ぎのこの部屋に 五月雨の様な 雨が降る あなたが苦手だっていうから ずっと我慢をしていたのに 今夜だけでもう15本目に火を着ける ため息と吐いた煙が 霞む世界をもっと曇らせ 目に沁みる 向かい風に 立ち向かう姿が 眩しすぎて目を背けた 風が吹いても 逸れてしまう私は まるで煙の様に消えてゆく あぁ なぜか苦しくなるの 応えのないモノに 応えを探す 真夜中過ぎのこの部屋に 五月雨の様な 雨が降る 雨が降る