慌ただしい街並み 行き交う人達の影は溶けて 混じり合って 沈みかけた空は少し 怖いくらい世界を赤く染めていく 音もない部屋でただ待っていた 仮初の色が少しずつ褪せていくのを 誰かの瞳の中にしか 自分の姿見ることができずに そして生まれたこの虚(うろ)だけ 埋められないまま今日もどこかへ 行こう 過き行く日々の瀬に 隠したその痛み消せないまま 痕は深く残る ほんの少しだけ灯るその熱今もう 一度だけこの手に宿るなら Ah 誰かの瞳の中にしか 自分の姿見ることができずに そして生まれたこの虚(うろ)だけ 埋められないままどこまで行こう 誰かが 愛したこの嘘はいつからかその姿を 象(かたど)り 黒く深い影を落として二度と 戻れない時を想っている