心いくつあっても足りない ずっと君の返事を待って 泣き出しそうな空を見ていた 8月の風に気の抜けたビール 流し込み来た道を引き返す どれだけ着飾ってみせても所詮僕は 君の人生のエキストラ 最後のセリフさえなくて 代わりはいくらでもいて ひとりきりで歩く夜を君は知る 由もない 午前0時過ぎのキスにきっと 意味なんてなかった そうわかっていてもあの時の笑顔は 優しすぎたよ だけどこんなにも誰かを 好きになれた 僕を僕だけは愛したい コンビニばかりの道をすり抜けて 意味もなく見送った終電車 浮かれたピアスをゆっくりと外し ポケットに突っ込んで握ってた ずぶ濡れになった気持ちと 裏腹なこの足取り 都合のいいだけの人をいつまでも 演じられない 君のそばにいるだけで 主人公になれた気がした 手応えのない毎日がスポットライト 浴びて ほんとはとっくにわかっていたよ 僕は そんな自分に恋しただけ 遠いざわめき 光るアスファルト 雨はやがて強くなるのでしょう 帰れない僕の明日を重たく 濡らしていく 鳴らない電話 呼ばれない名前 恋の終わりを選ぶ時 さよなら痛いだけの優しさ 甘いだけの思い出よ バイバイ 心いくつあっても足りない ずっと君の返事を待って 泣き出しそうな空には星がひとつ 見えたの だからこんなにも誰かを 好きになれた 僕を僕だけは愛してる そんな僕を僕だけは愛したい