まるで夢のように幸せな記憶の粒が 星屑みたいにキラキラ目の前を 流れていくよ 僕はただ立ち尽くして見つめている 誰か教えて どこへ向かったらいい? 大切にしまっていた写真の中で笑う ありふれた夏の一日が焼き 付いている ここに僕たちがいたこと それは嘘じゃなかったこと テーブルの上のグラスや 溶けたアイスさえも全部 やがて振り向く暇もなく 乾いた季節に揉まれて 君に謝りたいことが ずっと喉につかえている 僕にできることを 今も探し続けて 遠く見える錆びた電波塔 川沿いの道 空き地には露に濡れてきらめく アジサイの花 僕はひたすらに歩き続けている 誰か教えて 何を償えばいい? もう一度、僕に光は射すだろうか 答えのない問いは風に消えて 陽が落ちるだけ 本当は君にもっともっと 優しくしたかった いつか来た公園でひとり空を 見てるよ いつも帰る場所があって 深く愛されていたこと 僕らはひどく浅はかで 今になってから知るんだ 曲がり角を間違えても きっとあの場所に戻るよ 何日、何年、過ぎようとも この身体が覚えている 残された時間の 意味を探し続けて いびつな幸せを ひとつひとつ集めて まるで夢のように幸せな記憶の中で 夕焼けに染まる君が手を振り、 笑っているよ