分厚い雲の中に 飲まれた飛行機を 眺めたまま 君のこと考えてた 言い訳のテーブルの上 作った粘土細工は 夏の風に 乾かされひび割れてた 君に会いたいのに 気付けば逃げてしまうな そんなシャトルランの先に 情けない今の僕が居て 遠くオレンジの夕波が燃える 落とした影を切なく空に写して 言えずに流れて行く僕だけの日々と 思い浮かべるだけの君の姿はまるで 陽炎 何度も思い描いたさ 思い描いただけさ この風景を収めたフィルムだけ 増えていく あの映画みたいに うまくはなりゃしないよな 卑屈を詰めた風船は 割れずに膨らみ続ける 一方通行の想いが叫んでる 胸の鳥カゴの鍵は無くしたまま 秋の匂いを含みだした風は 汗ばむシャツを抜けて君の元にも 届いてるかい? 遠くオレンジの夕焼けが描く 君のシルエットを切なく空に写して 言えずに流れて行く僕だけの日々と 思い浮かべるだけの君の姿はまるで 陽炎