月曜、金曜 同じ方向 同じ歩幅 同じ速度で 歩いていたはずなのに 影はひとつになっている あいつと見た光の事 言葉や色や形の事 青い記憶に肩まで浸かり 残されて大人になれずにいる 安心しなよ、焦んなよ、死ねんだよ 空の青はそれでも続いていく 頭じゃ分かってるさ ああ、いつまで経っても 上手く笑えずいる 誰かの表情真似てでもいいから 君の記憶にいたいよ ああ、いつまで経っても 人と話せずいる 誰かのせいにして ただ布団に潜っているだけ 「なあ、甘いだろ 俺さ、好きだ。甘い物 だから、ネクターこれの事よ」 本当はお前の事だよ 赤い缶に口をつけた やけに暑い春のあの日に 君は何を見てたろう 俺を見透かしてたんだろ 安心しなよ、忘れたよ もうゼロだよ あの青の最後を見落としてる なら、まだ俺は死ねないな ああ、いつまで経っても 上手く変われずいる 魂に値段付けてでもいいから 俺は誰かでいたいよ ああ、いつまで経っても 深く眠れずいる あの春を胸に抱いて まだ布団に潜っているだけ