雨ざらしのバス停で 傘も持たずに君を待っていた 多分僕は何一つ君に適わないから 君のために 待つ事くらいのわがまま許して 君は言うんだ 僕に笑って 「どうせ君も離れてくよ たとえどんなに想いあっても 君もいつか私の前から」 「いなくなっちゃうんでしょ? 分かってるよ」 そう言って涙を流す君の横顔が 離れないよ 何百回目をつぶってみても 思い出してまた胸が 締め付けられ痛むんだ 誓うよ 幸せにするから 泣かせないよ 泣かせないよ 僕なら 雨上がりのバス停で 鏡のような足元見つめていた 多分僕は 最初から独りよがりだったんだ 散りゆく秋の葉が 赤い絨毯のように街を彩っていく 君の心に巣食う 真っ黒な影はきっと 誰かが土足で踏み付けた痕 何度拭ってみても 消えることは無い 心が覚えた痛みは消えない 消えない 「いなくなっちゃうんでしょ」 「一人にしないでよ」 永遠をあげるよ僕の一生をかけて 心の足跡は僕が上書きしてあげる それでも怖いなら せめて明日を想う心だけ 持って僕の傍に居てくれればいい ただそれだけでいいんだ 泣かせないよ 泣かせないよ 僕なら