今日は きみの誕生日 カレンダーに印なんて つけてなかったのに からだが 覚えてる 去年は ケーキを焼いた 下手くそだったけど よろこんでくれた 一緒に ろうそくを 吹き消した 今年は なにもできない メッセージを開いて 誕生日おめでとう でも閉じて また開いて たった8文字が こんなに重いなんて 誕生日おめでとう 言えないまま 時間がすぎていく 送ったら 未練があると思われる 送らなかったら 冷たいと思われる でも本当は どう思われるかなんて どうでもよくて ただ きみの幸せを 願いたいだけ 結局 なにも送らずに 日付が変わった その向こうで きみが笑ってますように 心のなかでだけ つぶやいた 誰にも届かない 祝福が消えていく 胸のなかで 静かに しぼんでいく 誕生日がおわっても この気持ちは おわらない 誕生日おめでとう 言えないまま 今日が終わっていく あのころみたいに 笑って言いたかった でも もう その権利がない ろうそくの火を ふたりで消した日が 遠くなっていく 今日は きみの誕生日
