次の予約を入れる また会えるから 髪を切りにいくのが 楽しみになった 最初は たまたま選んだだけ 話しやすくて センスが合って いつの間 指名するようになった プロとして接してくれてる わかってる わたしだけが特別じゃない でも 鏡ごしに 目が合う瞬間 シャンプー台で ふれる指先 どんな髪型にしようか 彼に「似合う」って 言われたくて 何度も イメージする 叶わない恋かもしれない でも髪を切る楽しみがあるだけで 月イチたった2時間のしあわせ 空いてる日を さがして 予定を調整する 髪がのびるのが 待ちどおしい なんて はじめて 最近どうですか から始まる たあいない会話 それだけで 一週間がんばれる 彼のスケジュールを チェックしてる自分がいる お客さん以上には なれないとしても 鏡ごしに 目が合う瞬間 シャンプー台で ふれる指先 次はいつ会えるかな 帰り道は いつも ふわふわしてる 髪だけじゃなく 心も軽い プロへの恋は むずかしい でも このドキドキを 手放したくない 月イチたった2時間のしあわせ あと何回 この椅子に座れるだろう いつか転勤とか やめてしまうとか 考えたくない 今はただ 次の予約日まで 毎日を生きていく 鏡ごしに 目が合う瞬間 シャンプー台で ふれる指先 また来月 会える それだけで 十分 月イチたった2時間のしあわせ わたしの ひそかな楽しみ
