細く伸びて やがては 群像の隅で花弁を開く ありもしないその話 どうしても笑えないんです 喉の奥を 今もつかえて出てこない言葉 誰も僕を知らぬふり 泣いてみても後の祭り 嗚呼 情けないな 情けないな 情けないな 情けないな 情けないな 情けないな 情けないな 情けないな あの日裏切ったのは僕の方だった 鈍痛がまだ心臓の中心でのさばって んの 部活帰り カーディガンの袖 教室の窓影二つ 最後のチャイム 自販機前たむろ 肌寒い秋の夕暮れ 部活帰り カーディガンの袖 教室の窓影二つ 静かな空 冷たい香り 秋桜の道は続く 嗚呼 情けないな 情けないな 情けないな 情けないな 情けないな 情けないな 情けないな 情けないな 情けないな 情けないな 情けないな 情けないな 情けないな 情けないな 情けないな 情けないな 情けないな 情けないな 情けないな あの日裏切ったのは 僕の方だった 炎症でこの眼球を 蹂躙してのさばってんの まだ君のあの声が あの目が 背中が 秋の紫の夕景に 蔓延ってんの 細く伸びて やがては 群像の隅で花弁を開く 立ち尽くした僕の足 秋桜の道は続く