僕らの未来を 描いた白い画用紙の上 「何が起こるかが分からない」 と思っていたあの頃 未完成の絵を 側にあるくすんだ色水で 汚してしまうのが怖くて筆を 置いたこともあった 空が青いのは何か 良いことの兆しだと思っていたのに 何故だか悲しく映ってしまう日 明るい朝、痛い日もあった 夢や希望という 輝かしいステンドグラスのような 透明さを真っ直ぐ見られなくたって 叶わない夢とか挫折の味 誰かを羨むこと もう十分知ったけど 止まれはしない 雲が流れ行き だらしない夏も袖にはけた わかりにくさとか 同情の集めにくさ 全てが 憧れ続けてた ヒーロー達と自分の間 ひたすらに距離を 保っていることくらいわかってる 風が吹き抜け 舞っていったあの丁寧に描いた 画用紙も 仕舞ったままじゃ 忘れてしまうさ 本当の完成はまだだろう 風に吹かれるたび揺れる心 挫けることもあるだろう 立ち止まってしまっても 大丈夫だから 前を向くことだけ 描いたその未来を目指すことだけ 忘れずに歩いていく それだけでいい 胸の奥深くにはまだ誇りあるはず ここまでの長い道のり 共に来ただろう それこそ 君の行くべき理由 足を止めてそれでも踏み出す理由 ほら鼓動が響いた 聞こえているだろう あの日描いたヒーロー(あす) 綺麗なまま現実にならずとも 自分自身で捨て 去ってしまわなければ それは 夢の途中 正しい道 僕らの選んだ道 描いては汚してそれでも目指した 光るゴールはどの場所でもなく この道の先全て 前を向き歩いたというその全て