聴こえない 色味は遠ざかってく 待ち呆けも時が経てば 置いてけぼりみたいだ 「下らない。」 吐き捨てた言葉の先には 転がる無数の夢だったはずの蕾 此処で過ごした夜の数を 数えて一人苦笑ってた 憧れたのは遅咲きの花 血反吐はいて歌うその姿に 間違いを重ねた命も いつの日にか愛せるように 過去を憎んでも明日が怖くても 差し伸べられる手はあるんだと 世界に中指突き立てて 今日も膝を抱えてたんだ とても愛されたいなんて 言えやしなくて 蔓延る正論を嫌った少年は イアフォンで隠した正義がどれほど 無責任かを知った アイドルが唱うディストピアで かつて縋りかけた善意も 誰かの為の処世術で 裏切られてから気付いたんだ もう遅いよな 「夢は夢で終わらせるな。」 うるせぇそんなの分かってる、馬鹿 何か足りない。 何が足りない? 色を失くしたまま揺れて 諦める事も出来ずに 「あぁ、もうわかんねぇや。」 遠く見えた花は今も 雨に塗れて霞んでた その意味を探した 憧れたのは遅咲きの花 血反吐はいて歌うその姿に 間違いを重ねた命も いつの日にか愛せるように 恐れた明日も恨んだ過去も 気付いたら手が届いた誰かも 全てを孕むこの世界を 汚れた手で這い蹲って 今は愛されたいなんて 言えなくたって