一人の夜に書き付けたのは このどうしようもない台詞 僕の名前と日付けを載せて 風に飛ばされてゆく 言葉の海に声を沈めて 僕はまた夢を見る 心の声をただ書き付けて 僕はまた筆を置く 僕の尾行を続ける探偵は 草葉の陰でアクビをしていた 行く当てもなく僕の書き散らす 原稿を拾ってた 立ち寄った書店で手にした雑誌には 僕の書き損じた文章が 見覚えのない名前を連ねて踊ってた 深い深い深い眠りの中では 物語の構想を 深い深い深い眠りの中では 物語の構想を 深い深い深い眠りの中では 物語の構想を 深い深い深い眠りの中では 物語の構想を いつか見た迷路の夢よ 遥か北の流れ星よ いつか見たレンガの家よ 僕はまた夜の闇に投げ出されて 言葉の海に声を沈めて 僕はまた夢を見る 心の声をただ書き付けて 僕はまた筆を置く 言葉の海に声を沈めて 僕はまた夢を見る 心の声をただ書き付けて 僕はまた筆を置く 僕はまだ 僕はまだ…