僕の目はカメラ、色褪せた風景を 立ち止まって何度も眺めてみる 伸びてゆく影法師 まばたきするネオンライト 切り取った季節が溢れてゆく 変わらないものなんて もうなにもないのに手を伸ばして いつだって昨日今日明日と毎日を 未来に繋いでゆく日々に また歩き出す僕ら 足音を忍ばせて 風もないのにずっと さざめく夜に目を凝らすんだ 左手はリズム 右の手でメロディライン ほらもう少しで噛み合うから 重なりあう声と声 見下ろしてるサテライト そうやって言葉が繋がってく 目もくらむような群青 ああ 夜はいつしか通り過ぎて ねえそっと 聞こえないくらいささやかな 願いを思い続けたら 手の届かない場所に 虹を渡す通り雨 傘がないならいっそ 流れる雲についてゆくよ 「意味のないことなんて もうありゃしないよ」と 手を伸ばして いつだって昨日今日明日と毎日を 未来に繋いでゆく日々に 左目のカメラで 焼き付けた夢の跡 風が吹いたらきっと 光の粒が舞い上がるんだ