いま僕に残されたできることは そっと深く沈むような相槌ひとつ 少しずつあらゆるすべてのものが 時が経てばなにかしら 意味を成すように 悲しみが雨のように 胸に降りそそぐから 寝返りでうつぶせて 毛布を抱いて僕らは ああ 約束の言葉と小さな嘘で 繋ぐ夢のかけらを 何度も確かめあってさ うまく眠れるかな 僕が見た景色はとてもまぶしく 目をふさいでもまだ 晴れた日の青空 僕は手をかざす いつかまたホウセンカの咲く道を 爪を赤く染めながら 花を摘んで帰ろう 優しさが刺のように 胸に突き刺さるから 振り返り背を向けて もう行かなくちゃ僕らは さあ 新しい言葉で かすれた文字で綴る夢のかたちを 何度も書き間違っても うまく笑えるかな 僕が見た景色を君のまぶたに 映し出せたなら 晴れた日の青空 君は手を伸ばす いつかまたホウセンカの咲く道を 爪を赤く染めながら 花を摘んで帰ろう