運命線を書き足せば 流れがフッと変わるかな 指でなぞる手のひら 射し込む光にかざせば 生命線をどのくらい 僕は歩いてきたのかな でたらめな舵取りで 辿り着くのはどこか? コマ送りの残像は いくつも重なり合ったまんまで 中央線を乗り継いで 流れに沿って街をゆく 僕らはいつも眠たそうな 影を引きずって歩いた どんな素敵な言葉よりも なぐさめが欲しくって ささくれた指先は さまよってばかりいる すれ違いの感情を お互いがちょっと譲り合ったなら ため息に曇る窓を少し開けて 風向きを変えた そばにいるだけで 声なき声で 通じ合える 魔法があれば いまさら君を好きだなんて 言えないよ どんな新しい朝よりも 大事な真夜中に 頼りない足跡を いつも確かめてる 繰り返す螺旋状の記憶は 絡まりあったまま ざわめきにかき消された言葉が また思い出の中へ まばたきもせずに 見つめ合うだけで 許し合える魔法があれば 今さら君を好きだなんて 言えないよ 電話より早く手紙より強く 僕の言葉が伝わるなら そばにいるだけで 声なき声で 通じ合える 魔法があれば いまさら君を好きだなんて 言えないよ コマ送りの目に焼き付けたまま 永久に続く 魔法を僕に いまさら君を好きだなんて 言えないよ