口紅 (feat. 鏡音レン)

歌詞

ひとたび塗ってしまえば もう見分けもつかないだろ じり、っとした痛みなど 奴らの視線で慣れている 僕が強いだなんて 精々見誤っていろ ワルツを踊る時 あなたの手を握り離さないのは 背後の悲しみを 苦しみを 悟らせないため 簡単な言葉しか出てこないのは もう心が痺れ動かないから ああ あなたが運命なら あと少し マシなさいごだったろう 散々な物語の奥には 純なふたりの迷いなき祈り この曲が終わる頃には 幕を閉じる 不幸なくちづけで きっとあなたはすべてお見通しで この手を離さず僕と踊る 頬の青さに紅が映えるな あなたの瞳越しに僕を見る 何にも叛けない僕が 選べたのはこの結末だけ ワルツを踊る時 あなたの涙を拭わないのは いつもはしない口紅の 理由はもう変わらないから 簡単な言葉で表すなら 僕らは悲劇の立役者だ 華やぐヴィオラが色付ける これが 祝福ならどれほどよかったろう どんなに願い祈っても 変わらない現実があること あなた以外で知りたかった ああ 毒がまわる 曲が終わる 簡単な言葉しか出てこないのは もう身体が痺れ動かないから ああ あなたが運命だと さいごに信じたっていいだろう 何故僕らを選びこんな道を 歩ませる? 息のような声でしかあなたを 呼べない 床を這い 手を伸ばす さいごの景色 幕を閉じる 不幸なくちづけ