走り去るバスを追いかけて 息を切らしながら坂を駆け上がる にじむ汗 ペットボトルに まとわりつく 雫が 跳ねた空はどこまでも広い 青色と白のコントラスト セミの歌声が夏を作る 浜辺を裸足で歩き 髪をかき上げる君 振り返った 嘘みたいな青と海と空だ この景色の主人公は君だ 空と雲を混ぜて作る 絵画をバックに 跳ねた水と君を切り取った 連日続く暑さにはもう 難しいことはプカプカと消えて 面倒な 駆け引きは もう辞めだ 今すぐ君の所へ会いに行くよ 雲の影の中 自転車蹴り出して 風を抜き去って今 君の元へ 今この瞬間きっといつか 過去に飲まれ花火のように消える 光が散る時に見えた 儚い笑顔が 心に深く深く焼き付いた 長い長い太陽は落ちて 空には満点の星を呼ぶ 夜風を大きく飲み込んで 夏の風が溶けた夜空で 流れ星を探した 嘘みたいで 零れ落ちそうな青と空だ この景色の主人公はずっと 夏の空に 焼き付いて 胸を締め付ける青 頬を撫でる風が追い越した