パタンと黒いふたをしめて 思い出を全部とじこめた ポツリ涙が落ちて消える 僕をゆるしてくれないか 明日がにぶい音をたてて くずれてゆくのをただ見てた 埃かぶってしまいこんだ 箱にそっと手を伸ばす 鍵をかけて 背中向けて 一度投げてしまったけど でも今なら もしかしたらまた 歩きだせるかな だから きみに歌ってほしい きみと歌っていたい くすぶらせていた時間を 思い返すよに だから きみに見ていてほしい きみと見つけてみたい これから先 僕が行くのは ひとりだけじゃ 行けない場所 カタンと重い窓をあけて 朝の潮風を吸いこんだ 昨日の雨が落ちて消える 水たまりにゆらめく影 鍵をかけて 背中向けて 誰かのせいにしたけれど でも今なら もしかしたらまだ 勇気だせるかな だから きみに歌ってほしい きみと歌っていたい 眠っていた遠い記憶を そっとたどるよに だから きみに見ていてほしい きみと見つけてみたい これから先 選んだ道は ひとりだけじゃ 行けない場所