僕と一緒に行こう 年に一度だけの チャンスはもうこれで 最後だから 夏祭りだなんて 子供みたいだねと 裸足で歩くきみは ほほえんでた 神社の急な階段を のぼりきる前に 胸をふるわす音が鳴って ふり向いた 夜空に咲いた 火花がずっと 消えないように ただ目をとじた 夏の大三角は もやに霞んでいた きみは見えないものを 信じきれる? 堤防の先の岩場で 凪いだ海を見て 水平線をめがけて ぜんぶ投げ捨てた 彼方に咲いた 火花にもっと 近づきたくて その手をとった 刹那に散った 火花はきっと ふたりの夏を 彩る夢 夜空に咲いた 火花がずっと 消えないように ただ目をとじた