沈む西の彼方へ 褪せた日向の影 渇く風に吹かれて 頬が少し冷えた どうしようもない胸のざわめきは 見ず知らずの景色に混ぜた 遠のく声 霧に覆われて あの日のまま凍っていたい 眠れない夜に震えた旋律は 雪の産声 瑠璃色に舞い染まる雪 音のない月明り 少し前を歩く君は 立ち止まって振り返る 穏やかな夢の中 この街に降り注ぐ 真っ白な雪の花 通り過ぎた季節に 残るわずかな白 眠りついた北風 なぜか寂しそう やわらかな記憶の中 思い出すのは冬の空 変わっていく街並み あの日みたいに笑う君の跡が 澄んだ夜によみがえる 瑠璃色に舞い染まる雪 寄り添った月の下 少し伸びた髪に映る 彩りのイルミネーション いつまでもそばにいて 変わらずに咲いていた 真っ白な雪の花 淡い朝に溶けて