このパレードは続く、 色めきしゃならしゃならと 歯車の音が歩調、 楽しく妖しく手招き誘く 落ちていく枯葉は冬の精からの名刺 真鍮の飾り鋲で留められた季節が 動き出す 行こう、光の粒子が消える前に セントエルモで待ち合わせて 舶来の手風琴の音、沈黙を歌う少女 雪催いの空の下で、 名前のない物語が続いていくようだ 星と色彩が縷々と降る街で、 ダンス&ダンス 御身は祝祭のごと輝かしきなりと 雪装束の聖者の言葉が 風雪に混ざった このパレードは続く、 弾んでしゃならしゃならと 軒端の不揃いな氷柱をタクトにし、 各々が振る 行こう、ビードロ細工の兎を追い フィラメントが切れてしまう前に その黒曜石の瞳でしかと未来を見よ 雪催いの空の下で、 名前のない物語が続いていくようだ 星と色彩が縷々と降る街で、 ダンス&ダンス 尽きせぬ色、古い幻灯機が動く 朧気な像を結んで 一色に混ざることなどなく 沢山の色のまま光れ 広場に冬花火、 トランジスターラジオから歌声 半羊半猫の獣が見る夢、 世界が明るむ 雪催いの空の下で、 名前のない物語が続いていくようだ 星と色彩が縷々と降る街で、 ダンス&ダンス