窓の影が模様になって部屋に這う ドラマみたいだ 無音の生活が綺麗に見えた 胡乱な膜の正体を未だ掴めずにいる 私はここから抜け出したい 抜け出したいのかな、 部屋に差す陽が目にかかる 寝返りを打つ 半目で探す携帯 うでに絡まる 午後5時の鐘で その必要も無くなった まばらにあいた 薬のシートが机の上に 混ざり合って 泥の中でもがく僕らの歌を もがくのをやめて 沈み込んだ同志に献花を 崖の淵をずっとずっと 歩いているような ふいに落ちてゆく 手を差し伸べるまもなく もう秋か、少し眠いな 今しかない匂いがくちびるを通る 寝巻きのまま家を出る 適当にそこらへんまで 人通りのない昼の道を 窓の影が模様になって部屋に這う ドラマみたいだ 無音の生活が綺麗に見えた 胡乱な膜の正体を未だ掴めずにいる 私はここから抜け出したい 抜け出したいのかな、 混ざり合って 泥の中でもがく僕らの歌を もがくのをやめて 眠り込んだ同志に献花を 崖の淵をずっとずっと 歩いているような ふいに落ちてゆく 手を差し伸べるまもなく