突然思い立って外に出たよ 雪解け色の3月の街に 少し薄着し過ぎた姿ごと 笑ってくれるといいな いつも自信がなくて 自分も好きになれないものを あげようとした 背を向けた時に限って 顔を覗いて笑ったりするよね 好きになる理由ばかりだ 君と過ごす 時だけが 雪解けだったよ 迷って、はしゃいで 無茶して、笑った 特別な日々が日常になって 不意に気づく そばにある大事な 眩しい現在の切なさにも ずっと言えなかった 想像で飲み込んだ言葉が 溢れていくよ さみしくて振り返るたび 先回りして手を広げるから 一人でも前を向けたよ ふたり歩く 道だけが 陽だまりだったよ じわりと滲んで きらりと光った 忙しない気持ち 心地よくて 加速していく景色が 思い出の先に この足音が続く予感がする 好きになる理由ばかりだ 君を思い 待つ春だけが 君と過ごす 時だけが 雪解けだったよ