鋭くなってきた風が 思い出を捲る 上着をかけるように 涙を堪える 突然寒くなった朝に 狼狽えるみたいに 何度この季節が来ても 慣れないみたいだ 封を切れない 手紙の文字を透かしてみる 探してる 探してるんだよ 君の名前を 他愛もない日々を抱きしめて きっと愛する人の隣で 君が笑えば幸せだった 僕の届かない 夕凪の空 もう戻らない季節ばかりを 数えていた ここにある ここにあるんだよ 風はもう暖かいよ 他愛もない日々の優しさを ずっと忘れない君のままで 君と笑えた幸せ見つめ 僕は手を振る 夕凪の空
