君のさみしさと僕のさびしさは 違うものとわかっていたけれど 冬の悴みも春の木漏れ日も 東京の前では等しくて 普通を憎みつつ普通に憧れます 生活を呪いつつ 生活に追われてます 君と通ってた駅前の店は 無くなってしまったよ伝えきれずに 夢を持ちつつ現実も見つつ 電車のドアはまた閉まる 君の苦しさと僕の苦しさは 違うものとわかっていたけれど 合わせられたなら分かち合えたなら 違ったかそれすらわからない 帝都にも風が吹く たまには風邪を引く 君は誰の光 おやすみまた明日 もうすぐ師走騒ぐ人波 今年も夏は暑かったような 感傷に浸る暇もないまま 改行だけがまた増えて 君の言い訳も僕のふがいなさも すばらしい世界綺麗事じゃなくて サヨナラと恋の痛みを歌う ディストーション音楽 どうかどうか鳴り止まないで それははじめて僕がこの場所に 降り立った時に感じていた 期待が入り混じった焦燥が 蘇るような淡い日だった いつかはじめて僕も息絶える Tシャツから伸びた腕の先に 覚束ない思い出を握って 壁に掛けたポスターは剥がして