環状線チルドレン 目が覚めても消えない いつかの夢の中 蒸し暑い改札抜けたら 全部あるけど何も無い街 欲しい物が何かも分からず 空を切った僕らの両の手 回り続ける同じフィルム 舞台装置のような高層ビル 似通った昨日を積み重ねる そのゲームにはもう飽きたんだ 順番待ちの列 眠るヘンゼルとグレーテル 気の抜けたサイダー 逸れてしまわぬように 離さないで 叫び出したこの感情に 応えるように君と踊っていたいのさ 何かを諦めなくちゃ 大人になれないのなら 僕ら、子供でいいんだ 胸掠めた向かい風に 乱れてく前髪も構わないで走るよ 心象は揚力纏って 何処へだっていけるって 環状線、するりと抜け出して 橙色追いやる闇が来て 光るけれど輝かない街 大事そうにしてればしてるほど 盗人は荷物を狙うもの 昨日と同じショーの続き 劇場みたいな都会の街 きれいな明日を夢見るだけの そのゲームにはもう懲りたんだ 慰めの言葉は 甘い偽物のジェリービーンズ 虫歯にならぬように 今だけはこの手を ぎゅっと握ってて 溢れ出したこの衝動に 応えるように 君と駆け抜けていたいのさ 何かを選んだとして 銘々に痛みがあって 涙を拭くなら今さ 溺れそうなこの退屈に 振り払うように 君とバタフライ見舞えたら 心象は浮力を以って 次はもしかしたらって 環状線、ぼくら宙に浮いて 叫び出したこの感情に 応えるように君と踊っていたいのさ 何かを諦めなくちゃ 大人になれないのなら 僕ら、子供でいいんだ 環状線チルドレン 目が覚めても消えない いつかの夢の中 心象は揚力纏って 何処へだっていけるって この街を二人で抜け出して 理想と現実の 嘘と本当の 境目を疾れ