風きり行くまま 通り過ぎた 誰かの想いも 街の中 気づけないままで 点滅する色 溶けあっていく 駅前 忠犬に 34の人 またひとつ いなくなって 数えなおし 悲しい顔 瞬間 笑ってみたり 他人と 混ざりあって 消えてく色 怒鳴り散らした悪人と 善良そうなペテン師 何者じゃない僕たちと 入れ違って クラクラする甘い匂い 願いと涙の味 風きり行くまま 通り過ぎた 誰かの想いも 街の中 気づけないままで 点滅する色 溶けあっていく くすんだ黄色のジュースみたい この心だけは溶かさない 交差点の淵 振り返りながら 君を想った 午前0時 先生の言葉を信じてた 神の啓示みたいなイデア ある日この街で潰れてた のを見てた そう人間だった 奇跡みたいな出会いと別れも 偶然でしたと知りました それでも想いは胸の内 そう決めればどこでも夢の国 振りかざした正論 大声のモンスター あいつが 正義なんて 反吐が出るわ 飾り付けた路地裏 二人だけの秘密 輝く街角 汚れながら 強く踏みしめた 夢の中 薄暗い色も 煌めいた色も ミキサーの内 君の歩き方 忘れないで 僕らだけはきっと 許しあおう 坂をのぼったら 少しはマシだろ 街 見下ろした 午前0時 足早にスーツで 駅まで急ぐ人 笑いあいながら 裏切りあうカップル 綺麗なお姉さんも 悪も善もきっと 誰もがいないみたいに 混ざりあって 生まれた意味など なくてもいい この街はすべて受け入れる 壊されないように 混ざりあわぬように 夜を行くだけ 風きり行くまま 通り過ぎた 誰かの想いも 街の中 気づけないままで 点滅する色 溶けあっていく くすんだ黄色のジュースみたい この心だけは溶かさない 交差点の淵 振り返りながら 君を想った 手を振りながら 午前0時