壊れていく事にもう慣れた 君の両目は、 朽ちた夢に手を伸ばす僕の向こうを 見ていた。 (When I find you again,we might be in odd time) 僕を罪に問う声。 唸る歓声が、 砕かれた礎の上降り積もる。 世界に騒がしい正義はもう 要らないと、求め合う体たち。 もう誰もいない。 昨日いた場所に。 君は嘘をつかなかった。 口ずさむそれは厳かな 音色の歌ーー。 「隆起する地平にも」 「深淵の水面にも」 「等しく、平等に、終わりの歌が」 「切なく、勇敢に、響くように」 壊れていく事にもう慣れた 君の両目は、 朽ちた夢に手を伸ばす僕の向こうを 見ていた。 壊れていく事にもう慣れて。