静かに揺れる街の灯り 窓越しに映るふたつの影 優しささえも儚く滲む 心の奥にしまった言葉 触れた指先 そっとほどけて 微笑む君が 遠く霞むよ 夜のこぼれ月に 祈るように 君の名前を そっと呼んだ 届かぬ想いが 風に舞って 胸の奥に 静かに消える あの日の約束 ふいに思い出す 君の声がまだ ここにいるよ 寂しさだけが 甘く響いて 眠れぬままに 星を見上げた 重ねた時間 ほどけるように 指先すらも もう届かない 夜のこぼれ月に 祈るように 君の名前を そっと呼んだ 消えない温もり 探しながら ひとりきりで 夢をさがす もしもあの時 違う道を選んでたら 今も隣で 微笑んでいたのかな 夜のこぼれ月に そっと願う 君がどこかで 幸せならば 涙の雫が 光るように 静かに今 空へと溶ける
