夕立ちに濡れた頬に そっとあなたの手が触れて モノクロだった世界が少しずつ 色づいた気がして 考えることからも逃げ 風が叫ぶ方へ ただ歩く はじまりはきっと間違いだったの 寂しさを埋めるだけの そんな愛はもういらない 二人の思い出が増える前に この部屋とこの香りも 最後ね 濁る信号機を見つめて赤く赤く痛む ただ前に進むこともできずに どれくらい過ぎたんだろう 夜風が今日だけは 少し冷たく感じて 撫でてみたの あなたのぬくもりが なくならないようにと 寂しさを埋めるだけの そんな愛はもういらない 二人の思い出が消える前に あの部屋とこの香りに ごめんね 傷に触れないあなたは 居心地がよかっただけ 拒み方を忘れた私は ただの退屈しのぎでしょ 寂しさを埋めるだけの そんな愛はもういらない 二人の時間が重なる前に 今日の夜明け空は 私だけのもの