相合傘 わたしはいつもあなたの左側 あなたの右肩はいつも濡れていた 濡れていた 溢れそうな涙をぐっと堪えて 見上げた空は今日も曇っていた はずればかり 天気予報にさえ 期待していた 今年の夏は雨が多いなんて 前にも同じようなこと言ったっけ 二人で買った大きめの傘は 部屋の隅に追いやった わたし一人窓を眺めていた もうあなたに会えないや 相合傘 わたしはいつもあなたの左側 あなたの右肩はいつも濡れていた 濡れていた 気づけばもう通り雨は過ぎて いつも通りの空 もう見飽きて 代わり映えのしない生活を 退屈と履き違えていた ふとした言葉で 意味もなく溢れる 涙を必死に隠した あの夜をあなたに 悟られないように 悩んで去ったわたしの 想い時雨れて 曖昧な最後の夜じゃ あなたを拭い切れないな 相合傘 わたしはいつもあなたの左側 あなたの右肩はいつも濡れていた 濡れていた 相合傘 あなたの優しさに気づけなかった 明日になればこの道も乾いてる かわいてく
