小さい頃は聴こえなかったノイズが いつしか聴こえていた 何故か煩いほどに 時計の秒針がちくたく 聴覚をそっと突いて あたしの心臓とシンクロすれば カーテンの外は雨 冷凍の街絡まって電波は少し不安定 頭の中で鳴る蹉跌がいやに急いて あたしは淡々と生を呪って 感情も無く彷徨って それを掻き消すように鳴った 夜のミュージック それが間違いなくあたしの 日々を段々うつくしく染める 例え散々な想いだって やさしく溶かすレイン それは永遠に続いていく 夜はどんどん麗しく光る 街は燦々と踊っている 懐かしい切ない夜の果てにて 静かにドアを開ければ 水色の風が前髪を梳いて 足音は雨に消える まるで存在さえも失ったように 信号と月光 アークライト 鉄塔は真赤に染まって 曇天が織り成すループミュージック 水彩の街並み すべて小さい頃には聴こえなかった 大切な静寂のさざめき それを包み込むように鳴った 夜のミュージック それが間違いなくあたしの 日々を段々うつくしく染める 例え散々な想いだって やさしく溶かすレイン それは永遠に続いていく 夜はどんどん麗しく光る 街は燦々と踊っている 懐かしい切ない夜の果てにて 夜の果てにて