柔肌が少し汗をかいた 湿った貴女にキスをして 少し空いた口を噤んだ 言いかけた「好き」なんて 口にしなくても伝わった 下を向く瞳を覗いた 胸の音全て掻き消した 花火花火打ち上がって あの街のネオンは 灯りを消して眠ってる 溶けてしまいそうな 暑さで火照ってボヤけてる 夕焼けと街路は ボクらをそっと見下して 透けてしまいそうな 貴女の肌を横目で見つめてる 遠くの踏切が煩くて耳塞いだ 貴女の鼓動が脈で伝わる ドクドク弾ませて 今なら言えるかな? 蝉時雨みたいな花火が 夜空に鳴り響く 今日の月は綺麗じゃないけど 咲いて散る放物線消えないで 枯れ果てた世界で ボクらはずっと2人きり ふと目を見開いた 目を瞑って身を委ねてる 夜明け前最後に ボクらはそっとキスをして 溶けてしまいそうな 頭で次の言葉を探してる 貴女の息遣いが 忙しくて目を落とした 貴女の鼓動が直に伝う チクタク過ぎていって 未だに言えぬまま 胸焦がれた夜花火と流れ星が さんざめく 今日の夜に未練はないけど 泣いているのどうして 刹那的に過ぎた一夜 貴女の目が潤んでる こんなボクに似合わないから 愛してるよなんて言えないまま