さようならをどこにすればいいのか 見失ったままの何度目かの週末 通り過ぎる景色には色は無く 手繰った記憶は色鮮やかだったのに 粉々になったあの日の狂熱は 痛みと共に闇に消えちまったけど 言葉にできない想いは消えなく 灰になるほど 燃やしたはずの諦めにまた 火をつけやがる まるで狂った季節のような そんな夜を駆け抜けて 未だ拭えない雨に打たれた街で どいつもこいつもお前に見えた 数えきれぬ苛立の風に吹かれ 遠回りしてやっと 気付いた頃には 見渡してももうあの 日のふたりはいなく 手を伸ばした俺のグラスは空だった そいつが壊れていくのを眺めて なにもできずにただ立ち 尽くしたけれど 喚き散らした群青は消えなく 居座るものを殴り 散らしてみたけれどまだ 正気に戻らない まるで終わらない悪夢のような そんな夜に飲み込まれ 寂しさに身を任せて踊ったけれど すべての光が漆黒に見えた いつからこんなふうになったんだろ う いつかはこんなふうになったん だろう まるで狂った季節のような そんな夜を駆け抜けて 未だ拭えない雨に打たれた街で どいつもこいつもお前に見えた まるで狂った季節のような そんな愛にくちづけて そしてやるせない夜をグイッと飲み 干せば どいつもこいつもお前に見えた