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ないものねだり

Track bykumoi

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  • 2023.08.19
  • 7:23
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歌詞

まるで臆病なくせに どこか調子ものだから ハメはずして 呆れた始末 でたらめなへりくつ ダメもとだと思えば うまくいくこともあるんだと あの日 君を振り向かせたのもそのひとつ 別にたいしたビジョンも 出世欲もないような 生意気で投げやりな僕が この人なんだと決めたのは 夢をうれしそうに語り 恥ずかしそうに笑うから せめてもっとましな 自分になるよと誓った ないものねだりのガキが 人様の娘さんもらうなど そんなだいそれた作戦を 見事成し遂げたのも C調がなせるわざか 浮かれた時代のおかげなのか 君のためなら 惜しむモノなんてないと思った 背伸びして手に入れた家は小さく クルマは4年落ち スレスレの中でも 間違いなく僕はツイてたんだ 笑顔の数が2つから3つへ そして4つへと増え 猫も窓辺で家族面をはじめた日々に たった一度の人生だから だれだって幸せであるようにと願う 欲張りすぎぬよう 身の程を知るようにと ため息と深呼吸をくりかえしながら 白い壁がだんだん汚れてくよに 何かにくたびれて うつむいたり 頭を抱えて 愚痴をこぼしながら 子供たちの笑顔と あくびが日課の猫に 特別じゃなくても 人並みでいいとがんばった 味のないガムをずっと 噛み続けてる気分がしたんだよ フライパンにこびりついたサビを 削る君を見ながら この船がいつどこへ たどり着くのかと不安で 仕事なんだと忙しぶって 寄り道探した 坂道で荷物が重くて 手がしびれて来たんだよ 僕が休んだら そばで君もうずくまっていたね 昔の自分みたいに 無茶してカッコつけたら なんだか自分が生き返るような 気がしたんだ たった一度の人生だから だれだって幸せになろうとして 生きている おはようとおやすみを 繰り返している毎日に 怖かった 流されて見えなくなりそうで 人を傷つけてその傷で 救われるなんてことが 人の道に背いてることぐらいは わかってた みんなに好かれた気で ただ夜をなめ回り 僕はどうしようもない馬鹿で バチあたり ないものねだりのガキが ポケット一杯にして それでも足りないと 誰かの部屋に忍び込んで おなかがペコペコだ 寒くて眠れないと 泥棒のくせに えらそうにそこに居座ってた たった一度の人生だから だれだって幸せであるようにと願う ありふれた景色も 退屈な冗談も ひとつひとつが 大切なかけらになるのに いま僕はひとりになり はじめてわかったんだ 君と出会った頃の僕に 戻ろうとしてたんだと あの頃の自分が 一番好きだったんだろう でもひとりになりたくて 生きてきたわけじゃない 別にたいしたビジョンも 出世欲もなかった 生意気で投げやりな僕が 君しかないと決めたのは 夢をうれしそうに語り 恥ずかしそうに笑った君が 見たこともないくらい まぶしかったせいなのに たった一度の人生だから ないものねだりで すべてを手にしたくなるもの 笑い合って積み上げて 泣きながらぜんぶ壊して なくしたものが 大切なかけらだと知った ひとつひとつが 大切なかけらだと知った

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